2005年04月30日

インドプチ日記 その7

ここはかつて、舎衛城しゃえいじょう(あるいは舎衛国しゃえいこく)と呼ばれ、お釈迦さまの時代には強国コーサラ国の首都であり、交通の要に位置することから商業都市として繁栄していたらしい。今では小学校の校庭にあった月山のようなこんもりした丘がたたずんでいるだけ。数人の男性がのんびりと遺跡の修復工事をしていた。
続いて祇園精舎に向う。ここから車で数分のところだが、丘から見渡す限りではそれがどこにあるのかわからなかった。緑の林の奥に、タイ寺院の屋根がかすかにみえる程度だった。祇園精舎は整備された公園のようになっていて、チケットを購入して中にはいる。ここは、かつて舎衛城に住むスッタダという大商人が、マガダ国で出会ったお釈迦様に深く帰依して、精舎の建設を思い立ち、当時の国王プラセーナジットの王子ジェータの所有するマンゴー樹園をその場所にえらんだが、王子はその買収に応じず、金貨を庭園に敷き詰める事ができたら、その広さだけ譲ってもよいと条件をだすと、スッタダは全財産を金貨に買えて樹園にひきつめたという。それを見たジェータ王子は、彼の誠意にいたく感動し、とうとう樹園を寄付し、広大な精舎が完成したといわれている。

公園の中央にはお釈迦さまの居場所だったとされる、祇園精舎で最も聖なる場所に建てられた香堂の跡があり、靴をぬいで参拝する。靴を脱ぐとそこだけが違う空間であるような感じがする。そして周りには樹木がおいしげり、その中でひときは大きな菩提樹があり、いろとりどりの布でかざらえていた。この菩提樹はアーナンダの菩提樹の子孫の樹らしい。白い衣装をみにつけた、女性が二人はだしで菩提樹のふもとで瞑想にふけっていた。思ったより早めに到着できたので、時間に余裕があるらしくシンさんもゆっくり説明をしながら回ってくれた。夕方近かったが、結構外は蒸し暑くハンカチで汗をおさえながら歩いた。

祇園精舎の向かいには小さなスリランカ寺院とお土産やさん。ブダガヤに比べると本当にのどかだ。小さな露天には色々お釈迦様グッズが売られていて、お土産にお釈迦様の顔のついたボールペンを買う。ついてにおまけすると、ガーネット(偽モノ)のネックレスとごついぴあすのセットも買わされてしまった。祇園精舎を見たあとに、途中にあったロータスニッコーホテルを見学したいとシンさんに頼んでホテルに向う。ロータスニッコーホテルはクシナガラとおなじく、白とレンガ色の外装で、ロビーにはいると以外にもこじんまりしていた。この時期は日本人よりもスリランカからのツアーが多いようで、ちょうどその迎え入れの準備をしていた。ホテルのスタッフはとても親切で部屋を一通り見せてもらう。部屋を見て。お礼を行って車に戻り出発しようとすると、ホテルのマネージャーが出て来て、せっかくだからレストランでチャイを飲んでいけという。時間にはまだ余裕があるので、車をおりてレストランでチャイをごちそうになった。おいしくておもわずおかわりしてしまった。ロータスニッコーを出て、最後にお釈迦様が自分の母親である摩耶夫人に会いに、そこから天にのぼったとされる山があるらしい。そこを最後にみて、今夜の夜行のゴンダ駅まで向うことにした。

マヘートよりはさらに高い山というか丘の上に、寺院の跡がのこされている。さっきよりもはるかに見晴らしがいい。ここからお釈迦様は天にのぼり、天界で摩耶夫人と会ったあとに、バイシャリ(第七の聖地)に降り立ったといわれている。私とシンさんが山に登ろうとすると、どこからともなく独りの少年が現れて私たちの後を追うようについてきた。私達が上までのぼって周りを見渡していると、少年も少し距離をおいたところで遺跡に座ってだまってこっちを見ている。そして私達が降りると、同じ様におりてきた。しばらく車のそばから離れない。もしかしたら何か欲しかったのだろうか。ちょうど車の中に殆んど手をつけていないランチボックスの残りがあったので、あげようと思ったけど、なんだかタイミングをなくしてしまった。無言の子供に見送られて、そのまま車は出発。汗と埃にまみれたカラダで一晩電車の中ですごすのは辛いなあ〜と思いながら、祇園精舎をあとにした。
posted by クッキー at 15:39| カイロ | Comment(0) | TrackBack(1) | インドプチ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/3233121

この記事へのトラックバック

スリランカ
Excerpt: スリランカスリランカ民主社会主義共和国(スリランカみんしゅしゃかいしゅぎきょうわこく)、通称スリランカは、南アジア、インド半島の南西にある島国。1972年までは、セイロンと称していた。現在もこの国があ..
Weblog: スリランカ-ACCESS
Tracked: 2005-05-15 03:49
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。